失敗事例

医師になれば、人生楽勝だと思っていませんか。もちろん、一生モノの資格ですし、普通に医師として働けば、平均以上の収入は保障されるといっても過言ではないでしょう。しかしながら、医師というのは給与に見合わないほどの激務であることもあれば、リスクが大きい仕事でもありますから、奥さんをはじめとする家族の支えというのは、いっそう大切になってきます。

特に、独立・開業するとなると、ご家族の協力は欠かすことができません。プライベートと仕事は分けるから大丈夫、とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、開業となるとそうはいきません。妻の反対を押し切って独立・開業して、結局家庭崩壊・離婚などになってしまうという最悪のケースもしばしばあるのです。

どのような点において、ご家族の同意を得られないのか、いくつかご紹介しましょう。

まず、開業となると、莫大な資本金がかかります。病院のハコを構えるのにもお金が要りますし、レントゲンやエコー、その他の医療機器をそろえるとなると、莫大なお金がかかります。勤務医を続けていれば貯金として手元に残るはずのお金ですから、それを開業に充てるのには、奥様の同意を得ておきましょう。

それから、ご自宅と新規開業するクリニックとの距離の問題もあります。ご自宅とクリニックが近すぎると、日常に出会う人出会う人が患者さんやその家族、ということになり、私生活が息苦しく、別居を望むご家族もいらっしゃるようです。そこで、敢えて車で数十分かかるところにクリニックを構える開業医の方もいらっしゃいます。

転職や開業の際には、ご家族とよく話し合い失敗しないよう話をすすめてください。

失敗事例

医師が転職したいと考える理由として多いのが、「医局から出たい」「医局のしがらみが嫌だ」「医局の人間関係に不満がある」などといった、医局関連の理由です。中には、教授との相性が悪かったり人事に不満があって喧嘩別れのような形で退局してしまう方もいるようです。ですが、医師が医局を離れて転職する場合には、失敗例も多いです。どのような場合に、医局から退局する形で転職しても失敗してしまうのでしょうか。

一番多い失敗としては、スキルが不十分なまま医局を退局してしまうケースです。医局というのは日本独自の制度だといわれていますが、医師の資格を持ってから腕を磨くためには最適の場です。指導してくれる上の医師もたくさんいて、さまざまな症例の患者さんも集まってきますので、経験を積むことができます。最近では、専門医の資格の有無というのも重要になってきていて、専門医の資格を取得する前に医局をやめてしまうと、その後の転職活動ではなかなかスキルをアピールすることが難しくなります。専門医でもない、経験も少ない医師は、高収入の案件などで雇ってもらいにくいですので、もしあなたがまだ専門医の資格を取得していない若い医師であるならば、医局の不満は数多くあっても耐えておいたほうが良いかもしれません。